苗素霞
字籽娴、号は墨霞。
現在、中京国際水墨藝術院の院長を務める。1971年、河南省新郷市に生まれる。幼少の頃より絵画を愛し、丹青の道に魅了され、芸術への理想を胸に創作の翼を広げた。
文化関連会社の設立期間中に、中国の著名画家・鍾京氏に師事し、その懇切な指導のもとで深い芸術的悟りを得て、墨の世界の探求に専心した。
墨霞氏の作品は、大潑墨の創造的な様式を基盤とし、伝統山水画の精神と現代的表現を巧みに融合させている。その画面には、山水画の樹木や岩石の筆法が息づきながらも、柔らかで清新な情感と現代的な感性が共存している。
作品を観る者に深い感銘を与えるのは、伝統の技法を継承しつつも、素材や構成において新たな生命を吹き込む点にある。
主な水墨作品には、
『春山鷺鳴』『雲龍出谷』『秋山蒼翠鳥鳴歓』『雨後青山』『雲嶺探幽』『碧水長流』『雨後百泉』『傲骨雄風』『山水清音』など、百点近くに及ぶ。
数多くの国内外公募展や藝術交流展において高く評価され、金賞・銀賞をはじめとする多数の受賞歴を持つ。近年は「新時代経典藝術人物」としても選出され、伝統水墨画に現代の息吹を吹き込む代表的な藝術家として活躍している。
創作コンセプト
墨霞の創作は、「自然との共生」と「心の自由」を主題としている。
墨という最も単純な素材の中に、無限の変化と生命の息吹を見出し、筆を通して天地の気韻と人の感情を一体化させることを目指している。
山水や樹木、雲や水の流れといった自然の形象は、単なる風景の再現ではなく、心の内にある静けさや躍動を映し出す象徴である。
伝統的な筆法を尊重しながらも、現代的な構成や余白の美を取り入れることで、時間や境界を超えた「生きた墨の表現」を追求している。
墨霞にとって、創作とは「形を描くこと」ではなく、「無形を描くこと」であり、筆が動く瞬間に宿る気配こそが、生命と宇宙の調和を語るものである。
その一筆一墨に、自由・静寂・永続という三つの理念が息づいている。
販売中の作品
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霧壑歸鶴(むかくきかく)
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青嶂雲棲(せいしょううんし)
$88,000.00 -
雲嶺疊翠(うんれいちょうすい)
$98,000.00 -
天行烟岭(てんこうえんれい)
$88,000.00 -
岩魂天聲(がんこんてんせい)
$75,000.00 -
松壑尋幽(しょうがくじんゆう)
$80,000.00









